小梅ちゃん、遊びに行ったついでに小学校に寄り、先生に会ってきたって。
あの先生、ずっと小梅のことを気にかけてくれてたからね。
っていう感じが全然しない。
コロナで突然休校になり、次に会った時には卒業式というイレギュラーなスケジュールも、特にそこに思い入れがあるという感じもしない。
一年以上経って次の卒業生を送り出したんだから、数ある卒業式のうちのひとつくらいの感覚じゃないの?
と、ここまでは俺の偏見。
小梅はこの先生がいちばん好きなんだって。
不思議だね。
そして、どんな話をしてきたのかを小梅に聞いてもさっぱりわからないのはいつも通り。