訃報

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近所の父ちゃんが亡くなったらしい。
以前住んでいた家の隣人で、引っ越した先でもまた近所になった父ちゃん。

晩年は身体の自由が利かなくなっていたらしいが、ウチの親父が生きていた頃はいつもつるんでいた。

俺が中学生の時、雑木林から毛糸の目出し帽をかぶった二人組が現れ、ストロングマシン軍団かと思ったらウチの親父だったことがあった。
二人は野鳥を捕まえていたようだ。
二人共亡くなったのでアレだけど、普通に捕まるヤツ。

思えば、あの時のあの二人って、今の俺よりも年下なんだな。

この近所の父ちゃんがまだ歩けていた頃、道端ですれ違って『父ちゃんに似てきたなぁ』と言われたのが最後だわ。
時間は確実に流れていて、確実に代替りが起きていて、俺はもう子供世代じゃないのだと改めて。