芋の行方

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『そういえば、俺の芋けんぴどこいった?』と小梅が朝から言い出す。

いつだかお出かけした時に買って、大事に小分けして食っていたヤツだ。

大事なくせに、ぐちゃぐちゃの学習机の上に何日も埋もれていたのは知ってる。

それを教えてやるとがむしゃらに探すが見つからない。

アイータが『ゴミの日だったから捨てちゃった』と言う。

それを聞いた小梅は激怒。
そりゃ、何よりも芋が好きなんだから怒る。

だけど、あきらめろ。
世の中のおかんというのは価値もわからないくせに、だいたい断りもなく捨てるものだ。