命日

親父の歳を超えて俺は日々を過ごしてるわけ。
見た目も肉体機能も確実に衰えているのが自分でもわかるけど、それでもまだ老人枠ではない。
老人を経験せずに死んだ親父はどんな老後を考えていたんだろうな。

あたりまえに定年を迎えるつもりでいるけど、人間なんてわからんよな。

生きていたら小梅とどんな風に触れ合っていたのか、想像も出来ないわ。
でも、やっぱり“面白いかどうか”なのかもね。
そして、やっぱり中心にあるのは“悪ふざけ”なのかもね。

実際のところ、本当はどんな人だったのか、よくわからない。