2024-02-09 六本木純情派 会社に来た宅配便屋が俺の名前を呼んで『お久しぶりです』と。 誰? 名前を語ったけど、そいつのことは知っている。記憶の中に顔もハッキリ浮かぶ。でも、目の前にいるアナタのことは知らない。 マジマジと見たら『そうなのかな?』って気もしてきたけど、やっぱり記憶と違う。 思えば、20代の頃に会わなくなったきり。タイムふろしきを被せて急に出て来られても、そりゃわからんわ。 時の流れって凄ぇな。そして、やっぱりずいぶんと歳を取ったのだと改めて。