あきらめましょう

買い物に行くと、店舗内の広場なんかでジッとしてるお父さんたちをよく見かける。
この人たちに興味があるんだけど、そんな理由で話しかけるわけにもいかないので、身近なところで同じ生態のシルゾーに聞いてみた。

何ていうか、“今世”はもうあきらめたんだそうだ。
感情を表に出して主張するでもなく、何かに執着するでもない。
欲しいものもなく、かといって自分からは死ねない。

ただ暮らす。
なるべく妻の気分を損ねないように、ただ暮らす。

最近、この“あきらめたお父さんたち”が妙に愛しく感じる。