年令不詳

俺の親父の友達の従兄の先生の知り合いが王貞治と握手をしたことがあるほどの人物らしいみたいな感じで恐縮なんだけど。
俺の彼女の友達の妹の子供がさぁ、俺と彼女の関係を親子だと思ったらしく、『お父さん?』って。

いやぁ、彼女も結構なもんですよ、お嬢ちゃん。

昼メシ食った店の真ん中に仕切りがしてあって。
そこから向こうは今日は同窓会会場として使われてるみたい。
おそらく、初恋のコを見てガッカリしちゃう50代前半くらいの同窓会。

俺はその同窓生たちと一緒に喫煙所にいたんだけど、エレベーターで上がってきた一般客が俺に『貸し切りですか?』って。

俺がそこの同窓生に見えるか?
おらぁ。

どうも、納得いかない人様の判断。

数分後、次々に集まる同窓会の参加者たちが俺の彼女に会釈を。
頭の下げ角度が明らかに『名前はパッと出ないけど、2組にいた人よねぇ』な感じ。
しかも、立て続けに二人。
一気に2ポイント獲得ですわ。

『結構なもんですよ』に落ち着いたので、よしとする。