講習其の二

午前の講習は12時半まで。

いつも11時に早弁してる俺には罰ゲーム。

一緒に受講した奴が、俺に『昼は何を食う?』って意味で、机に“牛丼"“ラーメン"“焼肉"って書いた。

このあと、分野ごとに講師が変わるというのをまだ知らない俺たちは呑気にメシ待ち。

結局、吉野家で済ませ、午後の講習に。

ここで、講師がチェンジ。

そうだった…。

学校って、先生によって空気が変わるんだった…。

午前中の講師は青いハンカチを使ってたこと以外は特に引っ掛かるところもなかったんだけど、この講師の話はつまらない。

授業の眠気は、メシ食ったあとだからとか、ギャグのひとつも言わないからとかでもなかったというのも思い出した。

一緒に受講した奴がまたしても机を使って会話をする方法で“☆3つ"と書いて教えてくれた。

胸のところに付いてる階級を表すアレが星3つ。

午前中のハンカチ講師は星2つ。

どうやら、偉さと能力が比例しないのは一般企業と変わらないようだ。

っていうか、その“☆3つ"を、午前に“牛丼"とか書いた横に書くもんだから、マチャアキが牛丼を『☆3つですっ』って言ってる絵面が離れなくなっちゃって大変。