お仕事です。4

というわけで、俺は二人で横浜中華街へ。

ここは、いつか俺の純情がはじけて途方に暮れた街。

そして、誰ともかかわりたくないと投げてた時に、新しいスタートの舞台となった街。

初恋の味のする杏仁ソフトの店は時間の都合上、入れなかったので、すぐ近くの別の店へ。

当然、バイキング。

一緒に行った奴、俺の大食い選手権ぶりを見て改めて驚いた様子。

だって、『料理人が真剣に作ってるんだから、真剣に食わなきゃいけないだろ、へへっ』って、剛も。

しかし、最後の最後まで勤務時間内という気がしないなぁ。

毎日、出張に行かせてください。

この出張、シルゾーは『スーツを持ってないから行かない』って言ってた。

そんな理由で、この遠足業務を拒否るなんてバカだなぁ。

『っていうか…』

『ん?』

『俺はそもそも、この出張の話が来てないんだよね…』

あはは。

THE規格外。