そうです、割り切れないのが恋というもの

先日、買い物に行ったついでに、ゲーセンに寄ってみた。

知ってる人がいないかを確認してからな。

『え?独り?』とか聞かれると、普通に凹むから。

“独り"をどうにかしようとしてるんですよ。

クレーンゲームは“欲しいモノ"ではなく、“取れそうなモノ"をやる派。

だからといって、子供騙しの女モノのネックレスを取ろうとしてる理由は俺にもわからない。

だけど、これが面白いように落ちる。

そして、こんなモノいらない。

シルゾー娘にあげよう。

『めっきり小憎たらしくなった長女ではなく、次女にあげてくれ』と、ふたつ渡した。

『確かに小憎たらしいけど、さすがにそれはちょっと…』とシルゾー。

結局、ひとつずつあげようとしたらしいが、次女の方が『いらない』と言い出したのは予想外。

小さい頃から他人に好かれる術を心得てる次女には必要ないんだな、きっと。

あるいは、見た瞬間に安価なモノだと見抜いた。

何となく、長女の手に渡ったのが気に入らない。