要冷蔵

月曜日、次女チョコを忘れたシルゾーが『忘れちゃうから、夜のうちに上着のポケットに入れておこうかなぁ』って。

それはチョコが汁るので勘弁してください。

で、やっと届いた火曜日。

あ、やっぱり上着のポケットから出るんですね。

袋の上からも溶けてるのがわかる感触。

何ていうか、触り心地がグミっぽい。

君は母親カンガルーですか?

球形だったんだか、平らだったんだか。

もしかしたら、“スキ"なんて書いてあったかもしれない。

とりあえず受け取って、俺も上着のポケットへ。

俺はそんなにモワ~っとしてねぇから大丈夫。

なんて考えでいたら、いつもは30分で終わる朝会が1時間もかかって。

あぁ…。

もう触り心地がジェルっぽいよ。

冷えた頃、封を開けてみると、何か、溶岩が固まったみたいなヤツに棒が二本。

どうやら、二つ入りだったってこと以外は何もわからない。

…なぁ。

という次女への申し訳なさは置いといて、俺は長女にホワイトデーであげなきゃいけないんですか?