さよなら、ドキンちゃん

ウチの部署の休憩室には通用口があって。

仕出し弁当屋のオヤジ(たまに可愛い女のコ)は、ここから出入りします。

このオヤジ、土足ではないウチの部署に靴を脱がずに上がるもんで、勝手に付けたアダ名が“ドキン(土禁)ちゃん"。

すぐに対応する奴もいれば、『何で“ドキンちゃん"なの?』と聞いてくる奴もいますわ。

ここ、バカの境目ね。

説明させんなや。

そのドキンちゃんラオウが一喝しちゃったんだよ。

かなり威圧的に。

まず、『コイツの偉そうな態度は身内限定じゃないんだな』って思った。

“ら行"が力也口調だし。

で、次に思ったのが『何てことをしてくれちゃったの?』ってこと。

こっそりとアダ名を付けて、その登場を楽しんでたのに、もう“ドキンちゃん"じゃなくなっちったよ。

最低だね。

俺がプロデューサーなら、こんな番組潰し、絶対に使わない。