はじめてのチュウ

用があって市役所へ行ってきた。

役所とかって、何か、事務的で無愛想でムカつくんだよな。

…でもないんだよ。

そこらへんにいるオバちゃんと普通に話してる感じ。

『親の生年月日ぃ?』

『ほら、電話して聞いて』

とか。

“ダーツの旅"なんて、いくら田舎とはいえ、そこまで警戒心が薄いわけねぇだろと思うけど、本当に“そのまんま"なのかもしれん。

役所なんてあんまり行かないし、生まれて初めて目にする用紙にドキドキ。

そう、“初めて"は何でもドキドキ。

2回目と100回目は大差ないけど、0と1は大違い。

もしも、【1】を拾い合えたら、互いはもっと深くなるだろう。

なので、置き去りには怒り、共有には喜ぶ。

今日、このドキドキはリアルなタイミングで伝えたい。

伝えられない。

グースカピー。