とびっきりの大学を出てるだけあって、記憶力やらがよく、マニアックな話で暴走したりの義兄。
俺、そういう人、嫌いじゃないです。
むしろ、話しやすいです。
『私よりもお兄ちゃんと付き合いたいでしょ?』
『えぇ』
っていうか、妻の家系はみんな学がある。
いい血統なんだから、キミも頑張れ。
そんな義兄から、生活の要である冷蔵庫をプレゼンチュフォーミー。
助かるけど、これは貯金。
義兄が結婚する時には同等額のモノを返さなければならないだろう。
義兄さん、まだ引っ張ってて下さい。
とにかく、これで新生活に必要なアレやらコレやらが揃ったわけだ。
新生活は俺が家を出ていくと母親が独りになってしまうので、実家のすぐ近くに借りたアパートで。
しかし、“実家のすぐ近く"ゆえ、『いつでも移動出来るわ』という心理が働いて、まだ実家にいる。
そして、妻は俺の親の方向性に馴染みすぎている。
やはり、もう少し嫁に厳しい姑であっていいと思う。