『朝礼の在り方を変える』とか言い出して、まずはロッカーの位置を変えるところから始まって。
それにはロッカーの中身を一旦取り出す必要があって。
俺のロッカーからはトランプやら、UNOやら、へぇボタンやら。
『会社に仕事をしに来てるわけじゃないんだよ』って感じ。
今は在籍してない奴のロッカーも整理してたら、北斗の拳の単行本が出てきた。
数年前に『失くした』と言われて闇に葬られた俺の持ち物が、今、時を越えて俺の目の前に。
俺、人から借りたものを特別扱いしない人、嫌い。
そんな話をシルゾーにしてたら、『俺のロッカーからも一冊出てきた…』って。
オメェもか、コノヤロウ。
その後、別のロッカーから北斗の拳の倍はあろうかという数の単行本が出てきた。
『これも俺のだ!』
『・・・・・。』
『誰に貸したヤツだっけ?』
『…俺です』
結局、最後はシルゾー。