病院の敷地内は全面禁煙なもんで、喫煙スポットは隣接するコンビニに設置されてる灰皿だけ。
これが、隣接とはいえ、遠い。
医師も白衣のまま吸いに来るぐらいだから、本当にここしかないんでしょうね。
アイータに付き添ってる時も“まとめ吸い"みたいな感じで、そこへ行って何本も吸う。
そして、そこにコンビニがあるものだから、何かしらを食らう。
アイータの入院が長引いたら、俺の寿命は確実に縮まるという自覚があるほどに。
退院してくれて、ありがとう。
ニコチンと高カロリーを摂取して病室に戻るわけだから、病院食だけで過ごしてるアイータの鼻にはシビアに伝わってたとは思う。
だからといって、俺を揚げたニオイがしていたというのは言い過ぎだ。