生まれて初めて迎える旧暦6月1日の早朝に裸足で我が子を抱いて階段を駆け登り、お参りすると御利益があるんだそうだ。
階段を駆け登る様と人生を掛けてるとかで、つまりは出世祈願らしい。
頑張れ、アイータ。
“裸足で我が子を抱いて階段を駆け登る"だぞ。
まぁ、実際はそんなことはせずに、ただ、そこの縁日に行くだけだが、“裸足"より“駆け登る"より、“早朝"がダメだと思う。
俺の作戦は長期スパン。
小梅が出世すれば、俺はこんなワケのわからない会社のワケのわからない連中とはオサラバ。
ほら、小梅が18歳で巨人に指名されるかもしれないし。
っていうか、今の状況がイヤです、俺。
『お父さん、会社を辞めてもいい?』
『オギャ~!』
…ダメらしい。