仕事帰りの道中、工事現場で交通整理をしてる人もいれば、大型トレーラーを運転してる人もいる。
今日も何の変哲もない日常の風景。
そして、ジョギングをしている高校サッカー部の集団やヘルメット&自転車の女子中学生が行き来してる道端に酔っ払い。
コンビニの店員に介抱されながら、遠くを見つめて座り込んでる酔っ払い。
この酔っ払いがサッカー部の少年たちのように若かった頃、素敵な未来を描いてたとまでは言わないが、少なくとも、こんな予定ではなかっただろう。
少年たちの純粋さと、その対極にいる者が同じ時間に同じ場所で存在する不思議空間。
俺、ダメな人は大好きだけどさ、リアルにダメな人はどうにもなんねぇな、こりゃ。
と思った。
一言、この酔っ払いに声をかけてあげるとすれば、思いつくのは『しくじっちゃったよね、人生』ぐらいだよ。