本社から営業の連中がきて会議があったんだけど。
『今後の展開やら方向性やらを話すから全員聞け』で、出席させられたわけです。
101回目のプロポーズは質問役として“サクラ”を用意するというこざかしさ。
『一生のお願い』と頼まれたマサさん、手を挙げて質問する羽目に。
マサさんはあと半年で定年退職の身。
そんな一生のうちのあと半年の付き合い程度のお願いなんぞ、俺なら知ったこっちゃない。
まぁ、そんな“サクラ”を用意したところで終わらないです。
結局はある職階以上クラスは全員『何か質問ない？』と指名され、ほら、僕ちゃんも。
『特にありません』を言っちゃいけない空気で。
っていうか、まだ部長の性格を掴めていない101回目のプロポーズの人間力が凄いわ。
いったい、何なら掴めるんだ、この人。
