仕事から帰ると、ポストにA4サイズくらいの包装された箱。
宛名はなく、差出人もない。
ただ、側面に小さくウチの名前がシールで貼ってある。
中身はどうやらカタログギフト。
アイータが物欲を出したのかと思い、電話する。
『…というわけなんだが、開けたら爆発する、これ?』
『爆発はしないでしょ』
いや、たいがい爆発なんてしないし、新聞屋の冊子が一緒に入ってたんだから、おそらく粗品ではあるでしょうよ。
俺をビビリみたいに持っていくのはヤメたまえ。
で、開けてみると、本当にただのカタログギフト。
やはり、新聞販売店から。
タオルとか持ってくるだけじゃないんですね。
『何か、欲しいものはあった?』と聞かれても、物なんかいらん。