あれ以来、ボイラーもエアコンの室外機も、音と振動のあるものはすべて余震に思えてビクッとなるわけです。
だいぶ回数は減ったとはいえ、いつ来るのかわからない余震をただ待ってるだけなので、まぁ、ヒマっちゃ、ヒマ。
というわけで、“ろくでなしBLUES”を全巻読んでやったさ。
知らないうちに五十音が理解出来るようになっていた小梅が時々邪魔しに来ては、父ちゃんが読んでる単行本を指差しながら『ろ・く・で・な・し』と言う。
ボクは別にろくでなしではないし、集中出来ないけど、あんな地震を経験しながらも家族全員が無事だったからこそある、しあわせな時間だわ。
たとえば、『今日は何巻まで読もう』なんていう直近の予定まで全部持っていってしまうわけですよ、地震ってヤツは。
それこそ『CMになったらウ○コしよう』でさえも叶わなくなる。
これを書いてる10秒後にも死ぬ可能性があるということだわな。
だからといって、アイータが余震が来るたびに手に持っているケータイを頭の上に乗せても、ヘルメットの変わりにはならないと思う。