退勤前にタバコを吸って、『さて、帰ろうか』と歩き出したらスーパー余震。
『そろそろ帰るわ』という人に、俺はタバコに火を点けちゃったんだから、ちょっと待ちなよビームを出して吸い終えたあとの話だ。
ウチの会社は地震が起きると警報が鳴り、全員外へ待避して点呼を取ることになっている。
あと少しで玄関というところで地震が発生したために、靴箱を通り過ぎて外へ整列。
退勤と軌道はまったく一緒なのに、こんなところでこんな連中と集合する羽目に。
せめて、あと1分、地震が遅かったら帰れただろうに。
このあと、どうせ点検がああでもないとかになるので、どさくさで帰ってやろうと思ったら、部長が俺の靴箱の前に立ってやがって履き替えられないしさ。
結局は震災復旧詐欺で普段から紛れてるシルゾーとかギムラーみたいな定時ダッシュの連中が正解ということになっちゃう。
まぁ、あの時、タバコに火を点けちゃった人間力。