たいして復旧作業にはあたってないくせに“復旧おつかれさま”と称して飲み会なんぞを開催した連中も含めて、今日から通常業務に戻ったわけだ。
いつまた大きな余震が来るかと不安を抱えながら、必要性についてはたいした説明もされず、シルゾーに至っては、それまで詐偽の片棒を担いでいたくせに震災フェイドアウトした状態での再開。
そう、詐偽な。
再開するまでの間、コイツらの詐偽行為を忘れてたわけでもないし、チャラになったわけでもないからな。
むしろ、今までの詐偽行為に震災詐偽がプラスされたわけだ。
っていうか、ここへ来るまでに何人の上司に悪者に仕立てあげられたと思ってるんだよ。
そして、そんな俺の言動を“仲間思い”とか思われても困っちゃう。
俺は後々面倒くさいことになるのがイヤなだけだ。
今はただ誰もやらなきゃ俺がやる羽目になる日報の印刷とかを引き継がずにフェイドアウトしたシルゾーがムカつく。