おい、都合のいい時だけ俺を責任者扱いするなら¥で解決しようぜ。
の、¥で解決する時が来たようだ。
というわけで、俺は今日、昇格試験だったのだ。
先日、論文試験を行い、今日は面接。
思えば、ここまで部内で何回か面接の練習をしたけど、ちっとも緊張出来なかったんだよね。
だって、アドバイスがアホじゃん。
『そうかぁ?』と思っちゃうようなアドバイスで緊張なんか出来ないでしょうよ。
まぁ、それでも当日までは車の運転中なんかに“面接で言うべきこと”をブツブツと言ってたよ。
だけど、持続力が数分しか持たないんだわな。
とにかく、本番前に“ワンピース”を読んじゃいけないということ。
惰性の定年退職待ちという“ワンピース”を手に入れることを考えると、面接という戦いすらワクワクする気になっちまうからよ。
それで面接会場の扉を開けてみな。
俺は冒険者じゃなくてサラリーマンだった…と実感するぜ。
っていうか、俺が昇格試験を受ける話があがったあたりから、ちょっと複雑な顏をして何かと聞き耳をたててるシルゾーがムカつく。
“シルシルの実”を食ったくせに。