可もなく、不可もなく。

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昨日の昇格面接にはウチの部長も面接官としていたわけなので、終わってから呼び出されて合否に近い話をされる。

ここで『キビシイな』とか『ダメ』とか言われた人は文字通りダメなわけで。

俺は『どうとも言えない』とのこと。

特にダメな部分はないらしい。

 

うん、特にダメな部分はないと言われて合格出来なかった人を何年も見てきているからね。

グレーな人が所属するほかの部署のゴリ押しが強かったから…とかで。

 

ならば、ゴリ押し返せや。

 

うん、部内で練習してる時から感じてたんだよね。

ほかの受験者はああだこうだと言われるのに、俺は良いも悪いも言われない、つまりはパンチがない感じだというのを。

“モテそうでモテない”とか“彼女いそうなのに”とかいうアレと一緒だ。

 

ダメな部分がないというのは、どう改善しろというのかね?

来年、再チャレンジということになったら、今度はダメな部分が全面に出ちゃう可能性だってあるだろうに。

 

っていうか、みんなが昇格試験の事後話をしてるのを聞き耳をたててるシルゾーがムカつく。

“ヌルヌルの実”を食ったくせに。