朝からお囃子の音が鳴り響き。
小梅は街を練り歩く鳴り物の集団を見て『ぼくもおまつりをやりたいよー!』と騒ぐ。
またウカレの血がああでもないとかですか、これ?
今はいいけど、将来、雨が降ろうが、槍が降ろうが、朝から晩まで御神輿担いでワッショイワッショイな集団に属されたらイヤだなぁ。
酒が呑めたら偉いとか、喧嘩っ早けりゃ勲章だとか、神輿担ぐ位置で序列がどうとか言い出しそうで。
とりあえず、“父と見た夏祭り”は記憶に刻ませたいので、宵祭りに行く。
小梅はスーパーボールすくいやら水飴やらで『おまつり、たのしー!』と御満悦。
小梅を肩車して御神輿を見せてるボクは、父と子の夏祭り像を現実化しているわけで。
この人混みの中に、幼少期の自分と若かった頃の親父の姿を垣間見るのです。