夜勤中のため二階で寝ていると、下から小梅の泣き声。
小梅は思い通りにならない時やアイータに怒られた時、助けを求めてるんだかチクリを入れたいんだかわからないが、俺のもとに来る。
泣きながら階段を上がってくるが、途中で『うぇ~ん!』にメロディを付けはじめ、鼻歌に変えながら。
だけど、二階の寝室のドアを開ける時にはふたたび泣き声に戻すという演出で。
どうして泣いているのかを聞くと、『にくまんとぽてとちっぷすとあいすくりーむがたべたかったの…』と言う。
『食べられなかったの?』
『たべたの…』
『どうして泣いてるの?』
『おかあーさんにおこられたの…』
『どうして怒られたの?』
『おばかなことしたから…』
『何をしたの?』
『もんくをいったの…』
『何て言ったの?』
『にくまんとぽてとちっぷすとあいすくりーむがたべたかったの…』
肉まんとポテトチップスとアイスクリームを食べたがりの妻の遺伝子を持った子がここにいるという事実以外はさっぱりわからん。
っていうか、父ちゃんは今日も夜勤だ。
早く幼稚園はじまってくれ。