別に恒例行事にするつもりなどさらさらないのだが、毎年行ってるように、白鳥の飛来地へ行ってみた。
小梅は少し二の足を踏んでいる様子で、『怖い?』と聞くと、『…こわい』と小さい声で言うのがまた可愛いんだ、これ。
おそるおそるパンを与えると、手を食われたみたい。
『いたいぃ』って言うから、『痛かったなぁ』と言ってやると、アイータは『痛くないよ』と言う。
そうこうしてるうちに、俺も手を食われた。
痛ぇじゃねぇか。
それでも、だんだんと興味を示し、さっきコンビニで買った食パンを全部提供。
のちに『ぱん、たべるよー!』と言い出すことになるけど、全部白鳥さんの胃袋インなんだから、アンタの分はないわ。
ところで、白鳥って謎だよね。
寒さを逃れて渡ってくるとして、それでも寒いところ止まりじゃん。
カモは頭いいカモ。