帰省~2012春

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春休みになった上、俺の実家に住みはじめたということで渡る世間なので、アイータと小梅を名古屋に帰した。

新幹線で見送るのは寂しいのでイヤなのだが、東京駅まで送る。

 

小梅は名古屋に行くことを伝えると喜んでいる様子だったが、アイータが土産を買いに場を離れ、小梅と二人きりになると、『おとーさんもいっしょになごやにいこうよ』とか『どうしておしごとなの?』とか言い、寂しさを口にする。

『おとーさんといっしょにいきたい…』と言う小梅が可哀想で可愛くて、いつもなら怒るおバカさもあったけど、抱っこして別れを惜しむ。

戦地に子供を見送った時代は想像を絶する悲しみを抱えていたんだろうと思う。

 

新幹線の窓越しに出発の時を待つが、小梅は寂しさ隠しからか、ブラインドを閉めたり、目を合わせなかったり。

時々、アイータも視界に入ろうとし、私に対しても寂しがれビームを出していたようだが、大人は自分で理解して動けるじゃないか。

 

いつ帰るかはっきりと決めていないが、再会するなりギュッとしてやろうと思う。

もちろん、“小梅を”だ。