昇格試験の面接。
多分、一生のうちで3回本気を出すうちの2回目くらい。
ウチの部署から3人受けるというのに、トップであるザビエルが俺以外の2人だけに『受かってもらいたいんだよ』と、憎しみすら抱かせる言葉を言い放ったせいで、『部署のバックアップなしで受かってやるよ、コノヤロウ』と、本気。
実際、イケそうな気がしてる。
先日の論文も見直してみたら、特におかしなところもなさげだし。
で、本番を迎えたら、今までと違う形式での面接に急遽変わった。
つまり、ここまで何度も車の運転中とかにブツブツ言いながら練習していたことは、まったく意味をなさないモノに。
嗚呼、めちゃくちゃでしたね…。
質問の答えになっていない自覚を持ちながら、それでも取り繕う感じの答えが無能っぽいよ、俺。
普通にダメだろ、これ。
終わってホッとした感覚が少しもない。
結局、今回も試験が終わるなり逃げ出すように会社をあとにし、葉っぱが出始めた桜を眺めてたよ。
この散り行く桜の花びらを自分に重ねながら。