夕方からの出勤前、いつものように二階で仮寝をしていると、いつもはうるさい小梅の声が聴こえない。
一階に降りてみるとアイータが横になっている。
小梅の行方を尋ねると、ばあちゃんと自転車で出かけたとのこと。
『ちゃんと嫁らしく、「お義母さん、勝手なことをされては困ります」と言ったのか?』
『いや、むしろ「どうぞ、どうぞ、どうぞ」と』
そして、俺は出勤。
近所で自転車を漕ぐ小梅を発見。
何でも、あそこの店に行きたいとか、南無じいちゃんのところ(親父の墓)に行きたいとかで、ずいぶんな距離を動いたらしい。
それでもまだ帰らないと言う小梅に、『おかあさんがお家で待ってるよ』と言い聞かせながら帰る途中だという。
『おかあさんなら家で寝てるわ』と、ちゃんと伝えたし、そのあとにアイータにも電話でそのやりとりを伝えた。
アイータは『寝てない!』とムキになってたけど、寝ーてーたー。