俺の中で“とんぼ”というのは、何が何でも高校三年生じゃなきゃいけないわけ。
同じように、“JAPAN”ってのは、やっぱり21歳じゃなきゃいけない。
23歳の時に発売された“Captain of the Ship”は一曲ごとにいちいち衝撃だったよね。
詞もメロディもアレンジもヴィジュアルも。
つまりは、その時々の自分と環境や背景とスウィングしていたんだろう。
あれからやっぱり歳を取って、面倒くさいことを排除するという、若さから見たら劣化に見えがちだけど、実はそれは“効率”だという進化を覚えて、今があるわけ。
だから、本当に格好いい50代というのは何なのかも、見えてる。
だって、ウチの親父は51歳で人生を完成したわけだから。
というわけで、おそらく今後とも目から鱗が落ちたり、心が打ち震えたりはしないくらいの“進化”は遂げた。
まぁ、悪くないよね、多分。
俺がそれ以上の感覚を持つ環境にはないんだ、もう。