あまりにもいい天気なので、小梅と二人で散歩に行く。
ミノムシがいたり、てんとう虫がいたり、小さな小梅の視界にはいろんな発見があるんだろう。
父ちゃんは小梅との散歩が好きなので、ずいぶん歩いてスーパーまで行ったよ。
スーパーで尿意をもよおした小梅を便所に連れて行く。
用を足し、エアジェットで手を乾かしてるところにおっちゃんが入ってきた。
シルゾーは俺たちの結婚式で感動したくせに『感動してない』と言うように、意図的に『可愛い』と言わないようにしてるけど、おっちゃんから見た小梅は可愛かったんでしょうね。
だって、可愛いから。
通り過ぎようとした足を止め、小梅の肩に手を置き、一言二言話しかけた。
これって俺がもしも、等身大の私(笑)みたいな女とかだったら通報されるんじゃないの?
最近は朝の挨拶をしただけで通報される人もいるみたいだし、おっちゃん、人が良さそうだけど、気をつけなよ。
いずれにしても、田舎は何トカゾーンまで入り込んでくる人が多いと新婚当時のアイータも言ってました。
ゴミを出しに行った足で迷子になって、ばあちゃんに助けてもらったくせに。