雲ってるし。
それでも、朝起きて庭でスタンバってましたよ。
夜勤だというのに。
今頃、日本全国でどれくらいの人が空を見上げているんだろう?
あぁ、壮大だね。
時々、雲の切れ間から太陽が顔を出す。
三日月のようになっているのを確認。
小梅の弁当を作っていたアイータを呼ぶ。
一緒に空を見上げてみるが、『ふーん…』のようなリアクション。
ウチの親に至っては、まだ寝てる。
やっと起きてきて、この状況を伝えると、空を見もせず、『ふーん…』。
女たちは宇宙のロマンがわかってないねぇ。
バッグとか売ってるのは何時間でも見るくせに。
結局、ほんの一瞬見えるのを数回繰り返して、終わった。
完全にリング状になったのが見えたのはほんの数秒。
そのあと、甥っ子が電話をしてきて、この世紀の天体ショーを見た感動をウチの親に伝える。
どうでもいいと感じてる人に伝えてもどうにもなるまい。
甥っ子よ、そんな女たちだが、光る石が付いてるリングは好きだから気をつけろ。