いつものように漠然と『出かけるぞ』だけ言って、行き先も決めていないのに高速道路に乗り、気がつけば上野動物園。
動物園って、子供が喜ぶというのは親のエゴであって、実際はそうでもないというイメージ。
だけど、父ちゃんは『大きくなったら動物園に行こうな』『3歳かな?4歳かな?』なんて話しかけながら小梅にミルクをあげてたんだもの。
夢ですよ。
いやぁ、想像以上ですね。
わがまま放題なんてもんじゃない。
『パンダ見てくるねっ』と言いながら駆け出す女のコの親とハードルが一緒な気がしない。
“叱らない子育て”はバカを育てるだけなことに間違いないという確信はあるが、だからといって、自己都合や感情で怒ってはいけない。
そういう持論で生きているつもりだが、今日の父ちゃんは感情で怒ってる。
小梅は動物園に行きたくて行ったわけじゃないんだよ。
近所の滑り台やジャングルジムがある公園の方がよっぽど楽しいんだ。
歩き疲れて眠る小梅を見て反省した一日。
あとで公園に行こう。