最後の言葉

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一昨日の夜中から熱を出した小梅。

先日、やはり熱を出して病院に行ったばかりだというのに、かわいちょーに。

 

どういうわけだか、赤ちゃんの頃から抱っこされるのがそんなに好きじゃなかった小梅だけど、熱を出した時だけは父ちゃんの腕の中で眠る。

いつもこんなに可愛けりゃいいのに。

 

だけど、寝たのも束の間で、すぐに咳こんで起きてしまう。

そして、疲れて寝るというのを繰り返す。

 

眠りにつく前、弱々しい声で話しかけてくる。

 

『おとーさん…』

『何?』

『はなみずがかわいたらはなくそになる?』

 

昨日はそれが最後の言葉だった。

 

そして、今日。

『おとーさん、すごいかんがえがあるんだ…』

『何?』

『さーずんしょっぷでじゅうたんがうってたの…』

『さーずんしょっぷ?』

『うん、さーずんしょっぷ…』

 

そう言って寝た。

 

さっぱりわからないが、それは熱のせいじゃなく、いつも、さっぱりわからない。