小梅と二人で遊びに行く。
この灼熱の空の下、公園で1時間も遊んだあと、コンビニに寄る。
ここはシルゾー次女がアルバイトしてると聞いているが、偶然を装い、入店。
“偶然を装い”なのに、普通にシルゾーが予め知ってたことを簡単に言ってしまいそうだけどな。
すると、いましたね。
俺の知ってる次女は『ゲッツ!』とか言いながら車道に飛び出してしまう危うさを持った女のコだったのに、すっかりお姉ちゃんになってた。
言葉もハキハキして、実にいい娘さんに育った感じだわ。
そりゃ、いろいろ考えたよね。
父親はボーナスたびに角度と硬度をどうにかして¥2万も払うのを2回ほど繰り返すというのに、不良少女と呼ばれることもなく、よくもこんな風に育ったなと。
まさか、今月末に真面目なパーティに不純な動機で出席することだって、このコは知らないだろうに。
長女もしっかりしてるし、結局のところ、いちばんの癌はシルゾーなんじゃないかというウチの夫婦の共通見解。