そんなつもりは少しもなかったんだけどね。
やっぱり、セシウムさんとか、問題がないわけないじゃん。
ただドライブしてただけなんだけど、いつもは静かなところが賑わってりゃ、そりゃ、遊びたくなるわな。
一応は海流を考えて、剛がレオと戯れてたこっちの海岸はヤバそうだけど、YAMATOで『でぇ~い!』とやってたあっちは大丈夫かという選択で海水浴。
とはいえ、急な話なので、水着なんてあるはずもなく、小梅は服のまま、父ちゃんも半ズボンだったので、脚だけの海水浴。
っていうか、半ズボンと言うと、アイータは『ハーフパンツと言え』とうるさい。
ようやく“カフェラテ”に慣れたところなのに、いつの間にか名前が変わるモノなんて知らんわ。
小梅は1年振りの海で忘れてたのか、水が口に入っちゃって苦々しい顔をしながら手で舌を触ってるけど、手も塩味なわけだから、ほら。
まぁ、楽しそうにはしてたよね。
だけど、頻繁には遊ばせたくないなぁ。
そもそも、去年の3月11日以来、こんなところに住んでいていいのかと疑いながら生きてるよね、実際。