謎のジイさん

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今が昭和40年代だとしても『あーらえー』な店に入っちゃって。

メニューも焼きそばとおでんとかき氷しかないし。

入った瞬間にアイータに『どうする?』と退店ビームを出したんだけど、アイータはビームを受け取れなかったようで、『別にいいよ』と。

 

カウンターには昼間からビールを呑んでいて、その勘定を払ったかどうかも覚えていないジイさん。

結局、払ってなくて、千円札で¥800の支払いを。

 

そのあと、俺たちのテーブルに来てお釣りの¥200をプレゼンチュフォーミー。

 

何で?

 

今日、ここではじめて会っただけのジイさんから受け取るわけにはいかないと拒否ったのだが、小梅が可愛いからという理由でくれた。

 

何だか、よくわからないけど、ありがとう。

 

ジイさんは小梅が4歳だと何度言っても指を3本しか出さず、指がうまく動かせないと言っていたが、『じゃあ、来年は4歳か』と4本指を出した。

それから4歳だというのを理解したのは、ずいぶん後のことだ。

 

何だかよくわからないことだらけだが、さらによくわからないことは続き、今度は小梅にかき氷をプレゼンチュ。

 

おそらく、今後二度と会うことがないであろうジイさんから頂いておいて何だが、どうせなら焼きそば代を払ってくれればいいのに…と思ってしまいました。