歌舞伎のことはよく知らないけど、中村勘三郎が亡くなったというのは大きな財産を失ったような気がするよね。
だけど、勘九郎も父親に負けないくらいのいい役者になるような気もしたわけ。
俺の親父も若くに亡くなって、だけど、こうして小梅が生まれて、血の巡りの不思議さなんかを日々感じているよ。
男という生き物は、生涯、親父を超えられない感覚を抱えたまま死んでいくのかも知れないけどさ。
そんなことを思いながら勘九郎の口上をテレビで見てたんだよ。
そこにアイータが入ってきて、今月は家計が火の車だという割にクレーンゲームなんぞをやってGETしたというラスカルのスイッチを入れたわけ。
何か、音が出たり、踊ったりなんだけど、確実にタイミングがおかしいでしょ?
こっちは人生とか血とかを考えてるのに。
イラっとする俺に『テレビ見てた?』なんて言ってたけど、見てた以外にどう見える?