朝起きて、明らかにキョロキョロしてるのだけど、“それ”を口にはしないようにしてる様子。
効いてないようで、“お利口さんにしていないとサンタさんは来ない”が効いてるのかもしれない。
いや、効いてないな。
やがて、大きな包みを見つけると目を輝かせ、『ほんとにさんたさん、きたんだね!』とチョー可愛い。
欲しかったものが入ってたので、『そう、そう、これ、これ!』と。
どういうわけだか、アンタはきっちりサンタさんが来ていいねぇ。
おとうさんは年中の時に一度来た記憶があるだけだよ。
なんて言ったら、一度じゃないとウチの親が言い張ったが、何を持ってきたのか言わないので、やっぱり一度だと思う。
そして、すでに家にある小梅のオモチャと今回サンタさんが持ってきたプレゼントを見比べて『同じようなオモチャ』と言っていたが、そんな風に子供が欲しがってるものを否定して変に変換したものばっかり提供してくる親に俺は育てられた。
俺が小梅と同じくらいの時の方が、今の小梅よりもよっぽどお利口さんだったはずなのに。