だーかーらー、夜中の24時に名古屋に着いたのに、何でウチの子は朝の5時半から大声で“勇気100%”を歌い出すのかね?
という朝を迎える。
名古屋に帰ることが決まってからというもの、俺は一人で楽しみたいから、アイータは誰かにアポを取って勝手に遊びに行けと。
俺は優しさのつもりで言ってるのに、小梅を擦り付けることが話の主旨になるからややこしい。
とりあえず、アイータを友達の家まで送って行き、小梅もそこに行くことに。
これで、晴れて俺は一人自由の身に…じゃなくて、久々の友達たちとの会話を楽しみなさいよ。
じゃ、失敬。
去り際、アイータは小梅がわがままを言い出したら困っちゃうので、電話をしたら向かえに来てと。
そんなことを言われたら遠くに行くわけにもいかず、言うほど『わーい!』でもない。
自由って、いったい何だい?
そりゃ、パチンコぐらいしかないでしょうよ。
そして、びっくりするぐらい負けるでしょうよ。
せっかく有馬記念で勝って、いろんなことが出来ちゃう可能性を秘めてたのに。
『いくら負けたの?』と聞かれて、答えるわけがない。