小梅ちゃん、始業式。
せっかく車で迎えに行っても『あるいてかえる』と言い、父ちゃんだけとんぼ返りというコーナーは三学期になっても生きてた。
幼稚園から家までは結構な距離があるのになぁ。
何か寂しいので、車で家に戻り、アイータ&小梅と合流すべく、歩いて迎えに行ったんだ。
向こうの方に手を繋いで歩いてる親子が見えた。
この時の俺の脳内ミュージックは“LICENSE”よ。
やがて小梅が大人になった時に、いつか母親と歩いたこの何でもない道に幼き日の自分を見るんだろうなと。
そして、父ちゃんと合流。
『うわぁ、おとーさーん!』と想像していたのだが、小梅はわざとトボケ顔。
アイータが『誰が迎えに来た?』と聞いても、『しらなーい』。
この“誰だか知らない”という親イジリは、結局、家に着く直前まで続いた。
可愛いけど、面倒くさい。