アイータに話しかけると、明日の始業式の準備があるから黙ってろと言われる日曜日。
なので、小梅と二人で遊びに行くことに。
車の中、小梅が口を開く。
『おとーさんはなごやばあちゃんのくるまでういんなーをおとして、あらってたべたの?』
『そんなことしてまで食べてないよ』
『おかあさんがなごやばあちゃんにおしえてたよ』
『はぁ?』
『むかしのことだからわすれちゃった?』
忘れてない。
愛知牧場へ行くために義母の車を借りた時の話だ。
っていうか、アイータは俺のどうでもいい情報を自分の親だけに留まらず、ウチの親にも伝えたりするのが目に余るので普段からキツく注意をしてるのだが、また余計なことを言ってら。
そして、そんな話をしたということはアイータの口からは一切聞いておらず、小梅伝いに知る。
アイータはアイータで、この日記を見て、俺がいないところでそんな話をしたことを小梅にバラされたと知ることになる。
だから、小梅は大人同士が話してるのをしっかり聞いてるというのを深く認識して、俺をネタに話すのを悔い改めなさい。