いちご狩り

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『いちご狩りに行こう!』

『いちご、たべれるの?』

『自分で穫るんだぞ~』

『いちご、たべれるの?』

 

小梅にしてみりゃ、方法なんぞは知ったこっちゃなく、そりゃ、食べられるかどうかだろう。

 

あのさ、いちご狩りってコンデンスミルクの在り方だと思うのよ。

結婚前にアイータと二人で行ったところは薄めてあるような物足りなさが記憶にあって。

とはいえ、ほかのところを調べてみても、ただビニールハウスがあるだけの農園っぽく。

ああでもない、こうでもないと言ってると、決まってアイータが『どっちでもいいって言ってるじゃん』とキレ気味に。

 

俺は家族がより楽しい空間をだな…行ったことがあるところにする。

 

小梅、えらく喜んで上手にもぎ取り、手も口も真っ赤にしながら堪能してますわ。

 

で、結局はミルクなわけよ。

記憶通りのユルユルミルクではなかったものの、制限時間の30分を待たずに持ち分はなくなりますわな。

っていうか、飽きますわな。

 

小梅は『まだたべる、まだたべる』と、制限時間であることを諭して終わらせたけど、無制限だったら食い尽くすね。(DNA)