聖母たちのララバイ

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昇格試験、俺は3回目なわけ。

俺の役職で3年もかかるなんぞ、ただの無能じゃないか。

そして、今年も武器となるアイテムは持たせてもらえず、また竹槍を持って戦場へ行けと。

 

ここが受かっちまえば、それはつまり、ほぼ高卒のゴールでもあり。

学卒の連中は同じ職階を“原則として100%昇格”というユルいハードルで、しかも通過点だけどな。

そのユルいハードルを越えた連中に評価されるというのだから、あはは。

 

まぁ、大学へ行かない選択は自分がしたのだから、いいわ。

とにかく、こんなものに4年もかけたくないのだよ。

結局は歳の順だとか、丸裸でリングに上げられるとか、自分に寄らない要素満載だけどさ。

まぁ、後々受験する連中に迷惑をかけてることには変わりない。

 

なんて話をしていたら、バカな上に図々しく、干されても気付かないDQNなセブンが『うん、早く受かって』と言ったんだ。

 

『早く受かって』とは?

 

何の順番を待ってるんだ?

オマエみたいなバカにチャンスが回ってくるわけないだろう。

むしろ、みんなはオマエが刑事事件を起こすの待ちだわ。