昇格試験(面接)前日。
もう、独り言と嗚咽が止まりません。
たとえば、『この一年間でもっとも努力したことは何ですか?』と聞かれても、努力したことなんかないんだから困っちゃう。
面接なんて嘘八百のパフォーマンスだとしても、その嘘すら出てこないほど、努力という言葉から何のイメージも湧かないという。
あー、こんなの、4回も受けたかねぇ。
ブツブツと練習をしていると、とりあえずはどれも答えられそうな気がするんだよ。
“努力したこと”以外は。
だけど、俺自身ではない部分でマイナス要因が大きいそもそもの設定が俺を苦しめてるのだ。
ザビエルは『どうしてその職階になりたいのかだけを考えろ』と言ってた。
『どうして』って、全員が全員、『カネ』と答えるだろう。
逆に管理職のみなさんに『どうしてその職階になりたかったんだ?』と聞いてみたいわ。
ほかの誰よりもカネに執着したからだろう。
で、俺は何を努力したのだ?
ダメだ、悪口と悪ふざけしか思いつかん。