だから、この3年間、昇格試験のせいで春を楽しめていないどころか、憂鬱で仕方がなかったわけですよ。
それがこの春、合格の内定をもらい、やっと解放されることと相成ったわけ。
桜はとっくに終わってしまったけど春を楽しもうと、チューリップを見に行く。
そして、ほとんどのチューリップの“かりくび”が落とされ、祭りは終わっていたという。
結局、小梅を公園で遊ばせたあとにショッピングセンターに行く。
買い物に行くとアイータは知らない間にフェイドアウトするので、強制的に父ちゃんが小梅のセコンドに。
ゲーセンでコインゲームをやり、母の日用の絵を描き、店内に貼り出され、ソフトクリームを食べ、とってもお利口さんに楽しく遊ぶ。
そして、喉が乾いたというので自動販売機で物色するが、温かいお茶がないことに腹を立てて泣き叫ぶ小梅に腹を立てる。
春がまだ楽しくならない。