遺骨

f:id:meihowa:20200429010514j:plain

火葬した犬の遺骨を引き取りに行く。

 

骨になってしまうと、お別れを痛感するな。

骨は見た目にも密度が低く、やはり老犬だったんだと改めて思う。

 

もう一度、頭を撫でてやりたいと思っても、もうどこにも姿がない。

記憶の中にいるだの何だの言っても、触感ってのは振り返って得られる感覚ではなくてね。

いなくなった事実は受け止めてるけど、いなくなった環境にはまだ慣れない。

 

幼稚園では小梅の同級生が『いぬ、しんじゃったの?』と聞いてきた。

普段はシラーっとしてる小梅だけど、同級生にはそんな話をしてるんだな。

 

忘れないように犬のことを小梅に話したりしてるけど、それがいいんだか悪いんだか、知らない。

ただ、一緒に散歩したことなんかをこの先も覚えていてほしいんだ。