風呂の最中、小梅が急にシルゾーの名前を持ち出し、『いきてる?』と。
『生きてるよ、何で?』
『ねっちゅうしょうになったかとおもって』
小梅よ、世の中には“感度”というものがあってだな、シルゾーさんというのは結構な食らい様なのに平気なんだ。
故に百歳まで生きちゃう。
あぁ、ハンセンのラリアットもカウント2で返せるんだぞ。
続けて『いじってる?』と。
『は?いじってないよ』
『おかあさんが「いじってる」っていってたよ』
おかあさんが何を言ってるのか知らないが、おとうさんはジャイアンじゃない。
それに、おとうさんに限らず、みんなが普通に走り出したはずの会話でも、まわりからはイジってるように見られるし、そう見られてる方は実はイラっとしてるんだ。
凄いだろ、シルゾーさん。